皆で囲む、ふぐチリ
関東ではふぐチリ、関西ではてっちりと呼ばれるのが、ふぐの鍋料理です。
関西では、てっちりのみの看板を挙げて、冬限定でふぐの鍋料理を提供しているお店もあるほど、てっちりに思い入れがある店主も多く、またてっちりを食べるお客側にもてっちりに愛着を持っている人が多いようです。
ふぐチリでは、ふぐの身はもちろんのこと、豆腐や野菜もたっぷりと準備して、一緒に鍋に入れてコトコトと煮て作ります。
冬が旬であるふぐを最もおいしく味わうことができるのがふぐチリで、ふぐが持っているコラーゲンの成分が働いて、乾燥しがちな肌をツルツルに、また冷えがちな身体を温めてくれるふぐ料理となります。
ふぐには旨み成分が豊富に含まれているので、通常の鍋のようにだし汁を準備しなくても、ふぐが持っている旨みが鍋の中に出て、良い味を出してくれます。
火が通ってきたものから順番に食べていくのは通常の鍋料理と同じで、ポン酢などに、もみじおろしやネギ、大根おろしなどの薬味を入れていただきます。
ふぐチリの醍醐味は、ふぐの身や野菜などを全て食べ終わってから、最後に食べる雑炊で、鍋のだし汁の中にたっぷり流れているふぐの旨みをそのまま逃さずにご飯に閉じ込めていただくことになります。
ふぐチリの最後にいただく雑炊をよりおいしく食べるために、ふぐチリをしている間に浮かんでくるアクをこまめにすくっておき、さらに雑炊のご飯を入れる前にも入念にアクをすくってできるかぎり取り除いておくことがポイントとなります。
雑炊はほかの鍋でも最後の締めとして定番ですが、ふぐチリではその旨みが違っていて、このふぐ雑炊を楽しみにふぐチリを食べるという人もいるくらいです。
そのままでももちろんおいしくふぐ雑炊をいただくことができますが、塩やしょうゆなどを少し加えて、好みの味付けにすることもできます。
また、溶き卵を足し入れたり、細かく刻んだ青ネギをふぐ雑炊の上に乗せたりすることも彩りが良くなってお勧めです。
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