ふぐ料理人になるには
ふぐは、ほかの魚のようにただ普通にさばいて食べることができないということは、かなり昔から知られていたことですが、ただふぐを食べることを禁止する通達が出されただけで、ふぐを安全に食べるための対策がなされないままでした。
ふぐの料理に関しては、禁止令が出されてそれが解禁になった後の第二次世界大戦後にやっとふぐの取り扱いに関する条例ができ、この条例により、ふぐの調理にはふぐの免許を持ったものが行うということが必須事項となりました。
ふぐの料理人になるためには、ふぐの調理師試験を受けますが、全国均一のものではなく、各都道府県の自治体ごとに行われている試験となります。
ふぐの調理師試験は、地域によって、ふぐほう丁師試験などといった少し違う名称であることもありますが、いずれもふぐの種類や毒性といったふぐに関する専門的な知識を確認し、実際にふぐを取り扱うことができるのかということを見極める試験となります。
ふぐは、よく流通して頻繁に食べる機会がある地域と、あまり食べられない地域とがありますので、その地域に合わせたふぐの取り扱いに適した試験内容となり、難易度もその都道府県に応じて変わってくるそうです。
ふぐの料理人になるためには、ただ調理師免許を持っていれば良いというのではなく、すでにふぐ調理師の免許を持っている料理人の元での実務経験がなければ、受験資格を得ることができないという都道府県が多くなっています。
早くからふぐ料理人を志してはいても、調理師の免許をとって、ふぐ料理人の元で修業を始めてから、すぐにはふぐに触らせてもらうことができない場合も多く、ふぐに触ることができるまで数年、ふぐに触ることができるようなってからの実務経験でまた数年といったように、かなり入念で厳しい修行が予想されるのがふぐの料理人です。
調理師の免許の中でも、ふぐの調理師はやや特殊な試験であるとされていて、学科試験や実技試験では、毎年多くのふぐ調理師を目指す料理人たちが緊張感の中で戦っているのです。
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